ネタバレ有り。
感想、個人的にかなり好き。4.5/5ぐらい。
「君の名は。」「天気の子」ときて「すずめの戸締まり」はかなり漂白されたなといった感じだった。
逆に言えば新海誠監督の思想的な部分はかなり薄くなったとも言える。
昔の新海誠監督の作品が好きな人からすると薄味に感じるかもしれないが、自分はむしろこの薄味のが心地よい。
先に映像面に触れておきたい。新海誠監督作品の絵自体はかなり綺麗ではあるが、構図やカット割りはそこまで秀でてる監督ではないと自分は思っているが、今作はかなりよかった。中盤ちょっとダレてる所があったが、かなり今風な映像になってると思う、次回作は内容うんぬんより映像みたさで見ると思う。
さて、自分がすずめの戸締まりを高く評価するわけは、すずめが可愛かったからである。
はい、自分は萌え豚なのでキャラが可愛くないとダメなんだよね。
あとは声優、今回も女優さんがすずめの声優をやっているのだが、かなりハマっていた。
声豚でもあるので、声優さんの演技が微妙だと気分がノらないのだが、今回の原菜乃華さんの声質と演技はかなりよかった。
というのも、もっとアニメ声だと作風に合わないし演技がもっと下手だったらもうだめだった、絶妙だった。
なので、すずめという主人公兼ヒロインが可愛いのが最大の魅力と言ってもいいだろう。(いいのか?)
また、アニメでは珍しく髪型が何回も変わるキャラであった。アニメというか2次元では髪型はキャラにおいて大事な要素であり、髪型を簡単に変えるのはキャラ崩壊もあり得るわりとあぶない行為であると自分は思っている。
逆に言えばすずめは各地で旅をして、髪型を変えることで自分の殻を破って成長したともとれる。
過去の自分と対峙するシーンでは髪を結ってないので、髪を結ってない=本来の自分ともとれそうではある。
まぁ、髪型については最後のほうでそう思ったので見直してみたら違うかもしれんが。
公開から10日程度経って見に行ったのでネタバレ有りレビューをいくつか見たのだが、割りと酷評されていて心配だった。
だが、個人的にそこまで気にならなかったなといった感じ。
言われている事。
・すずめの体力がすごい。
あんまり気にならなかった。冒頭から急坂を自転車で登下校しているのですずめは体力ありますよのエクスキューズだと思った。
あと、深夜アニメに見慣れているのでキャラの身体能力に関するリアリティラインが自分はかなり低いのも原因かも。
・すずめがダイジンに冷たい
あれはネコの形をしているが、神様だから。すずめは神様は嫌いだと思う、お母さん死んでるし。
作中でも神様って言ってるし、すずめが嫌いっていったら力を失っているから神様でいいとおもうんだけど如何せんビジュアルの問題かも?
・要石問題
ダイジンがあっさり要石に戻るくだりは、あれはすずめが自分が要石になるって発言したからダイジンが満足して要石に戻ったと思っている。ただ、あまりにアッサリしているので、サダイジンがすずめのおばさんを乗っ取ってすずめと口論するシーンからおばさんを要石にしようって提案してすずめを揺さぶってもよかったようなきはする。
そのあたりはなんか尺たりなさそうって感じだったのでかなりあっさりめだったのかなと思う。
でもまぁすずめ自身はもう幼少の時に自分から答えを貰っているからいいんじゃねとはあとで思った。
さて、もはや国民的アニメ監督の地位を確立した新海誠監督であるが、次回作はどうなるんでしょうね。
君に名は。からにはじまって災害をモチーフにした作品が続いたわけであるが、もうぼちぼちいいんじゃないかとは思う。
新海誠監督の夜の都会描写と雨描写がすごい好きなのでサイバーパンクものやってほしい、まぁまずないだろうけど。
以上。