ぼっち・ざ・ろっく!の6話も4話に続いてかなりよかった。
6話は上手と下手という概念を中心にして説明してみたい。
まず、上手というのは視聴者側からみて右側で、下手は左側である。
基本的に上手には強いものを配置し、下手には弱いものを配置する。
今回の6話は廣井とぼっちの二人が中心となっているが、この二人の配置に注目したい。
先に言っておくとほぼ上手が廣井で下手がぼっちになっている。
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廣井の登場シーンだが、いきなり左から登場している。
これは廣井が泥酔してるからであり、あとは基本的に上手にいる。
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OP後のシーンであるが、早速上手(右側)に移動している。
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ここは別に配置関係ないけど、ぼっちの心の鍵が掛かっている描写。
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ここで廣井が左に移動しているが、これは次のシーンの為に左に移動する必要がある為。
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ぼっちが逃げようとして上手に移動。
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逃げようとしてコケたぼっちを廣井が支える図。
もちろん逃げるというのはイコールでバンドのことでもあり、それを廣井との出会いが運命を変えたと言ってもいいだろう。
廣井に会わなかったぼっちの運命はこのあとの妄想にでてくる酒に溺れた未来であるのは想像に難くない。
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嘘をついて逃げようとするぼっちを引き止める廣井の図。
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この手を離したあとのジャージが落ちるのいいよね。
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ここでも廣井が上手、そしてぼっち頭でうまく扉の鍵を隠してるのがうまい。
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場面変わっても廣井が上手にいる。
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同じく廣井が上手。
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このあと度々この電灯が描写されるが、ぼっちが一人ではないことを表している。
更にぼっちがいる右側は暗く、左は明るくなっている。現状は暗いということ。
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ここで一旦廣井とぼっちの位置が入れ替わっている、ここでの廣井はただの酒飲みなので。
また次カットしばらくぼっちを高架(暗い色)と同化させて暗さを表現している。
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このカットもぼっちが高架にすっぽり入るようになって暗さを演出している。
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ここから廣井が上手。
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ばりばりに割れてるスマホ、わかり味が深い。
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街灯のダメ押し。
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廣井がぼっちに目の前にいるのは敵じゃないと説明したあとのカット。
この日はお祭りということで陽キャ=光、自分=影とぼっちはこの段階では思っているという表現。
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ぼっちが真ん中より右にいて右を向いているのでかなり圧迫感がある、そして影になっているので暗くなっている。
これだけでぼっちの緊張感が伝わってくる。
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ここでも明確に、ぼっちと廣井が影でお祭りに来ている人たちが光になっている。
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6話でめっちゃ好きなカット。
空は広く美しいのに、ぼっちは小さく光が当たっていない。
喜多ちゃんのセリフと相まって哀愁を感じる場面。
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ぼっちが演奏を始めたものの不安で一杯のシーン。
ぼっちを後ろから移して更にその後ろの柵でぼっちを貫いている。(実際は貫いてはいないのだが、カメラの位置的な意味で)
写真でこういうのは首切りや串刺しとか言われてNGなのだが、逆にぼっちの不安や痛みを表していている。
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ファン1号と2号、ちなみに左が1号で右が2号とのこと。
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ぼっちを心配してくれる人はファン1号、2号だけでなく結束バンドメンバーもいる。
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ぼっちが目を開けてそこから原作絵に繋がるシーン、めっちゃエモいよね。
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そして敵なんかいないことに気づいた時に点く街灯。
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影にいたぼっちが
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街灯の光で照らされ光になる。
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街灯からの光の演出。
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太陽の光もぼっちを照らす。
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もういちどライブ開始直後のカットを比べてみよう。
ライブ後のカットは頼もしさえ感じる。
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街灯。
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またも街灯。こうやってみるとかなりのカットで写っている。
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ライブ終了後、やはり廣井は上手である。
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もうお分かりですね?
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街灯。
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廣井にチケットを買ってもらうシーン。
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廣井がぼっちに電車賃貸してーっていうシーン、この時はどうしようもないダメ大人になっているので下手である。
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ぼっちが結束バンドにロインするシーン、序盤ではなかったぼっちが上手にいるカットになっている。
6話まとめ
廣井という存在に助けられ、一層成長したぼっちの回だった。
冒頭でぼっちが廣井を助けるが、本当に助けられたのはぼっちだったというのが話の構成的に面白い。
映像的には上位存在である廣井を上手、ぼっちを下手を基本に構成されていた。
また、ライブシーンとその前後では2つの明かりがある街灯を何回も写すことでぼっちが一人ではないということを表現していた。
以上