作品名をサブタイトルにするのは原作有りアニメではあるあるだが、大体最終話につけることが多い。
しかし、あえて8話に作品名をサブタイトルに持ってきたぼっち・ざ・ろっく!。
タイトル通り素晴らしい回であった。
そもそもぼっち・ざ・ろっく!はコミュ障の後藤ひとりが明るい性格の伊地知虹夏にバンドに誘われてといった流れであった。
なので、ひとりが虹夏に救われた、といった話になる所が実は虹夏のほうも救われていたという構図がよくできていてよかった。
結束バンドは後藤ひとり、喜多郁代、山田リョウ、伊地知虹夏の4人であるがひとりと虹夏の二人の場合は明確に特定の演出意図があった。
それは影と光である。アニメだとあまり意識されない要素ではあるが、ぼっち・ざ・ろっく!ではかなり効果的に使われている。
ぼっち・ざ・ろっく!の光と影
1話のぼっちが公園にいるシーン。明らかにぼっち=影 なのはお分かりだと思う。
そして光のある所から虹夏が登場。
光の虹夏、影のぼっちというめっちゃわかりやすい演出ではある。
そして影の中に虹夏が。影の中に一筋の光という演出ではある。
ただ8話を見てから思ったのはぼっちの影に虹夏が入ったのではなく、ぼっちは光を得て、虹夏は影を得た。
ぼっちと虹夏の二人のシーンに注目すると・・・。
2話のぼっちの初バイトでのぼっちと虹夏のシーン。
5話の自動販売機のシーン。
そして8話の居酒屋でのシーン。
ぼっちと虹夏が二人会話シーンはかなり意図されて光と影がある。
虹夏が一方的にぼっちに光を与えたのではなく、ぼっちもまたいい意味で虹夏に影を与えたのである。
虹夏を救うぼっち
また、ぼっちは虹夏を何回も救っている。
・喜多ちゃんが逃げて初ライブできなさそうな時に公園にいる(1話)
・喜多ちゃんを捕獲する(3話)
・喜多ちゃんにバンドに戻るように説得する(3話)
・アー写の撮影場所を見つける(4話)
・オーディションで実力発揮して星歌を納得させる(5話)
・ライブでやばいときに持ち直す(8話)
なんだ、やっぱりぼっちはヒーローじゃないか。(驚愕)
8話まとめ
1話からの虹夏かぼっちを助ける話からの実はぼっちは虹夏を救っていたという構成がよかった。
また、1話時点ではぼっちは完全に影、虹夏は完全に光だったのが二人が出会うことで光と影ができた。
それはぼっちと虹夏の会話シーンに現れている。